Go Westな日々


GoWest2008農とアートと贈与の旅から始まった私たちのGoWestな日々をつづる
by gowest2008

宮城県亘理町イベントとこれから

こんにちは。ゆりえです。少し遅くなってしまいましたが、5月5日こどもの日に宮城県亘理町で行われた、復興支援イベントに学生ボランティスタッフとして参加してきたことについて書きたいと思います。このイベントは地域活性を支援する一般社団法人agreenが主催しています。屋台村や大道芸マジックショー、自衛隊ブラスバンドなどを通して子供たちに笑顔を届けようという目的のもと、agreenをはじめ、都内の中小企業の社長、東北の学生、東京の学生が集まり、当日のイベントが運営されました。

前日入りをしていない社会人スタッフと学生スタッフは、夜行バスで当日の午前0時に東京新丸ビル前を出発しました。途中サービスエリアを3回挟み、現地まで約5時間半かかりました。朝6時ごろから、亘理町内の被災状況をバスの中から見て回りました。亘理町には常磐自動車道という背の高い道路が通っています。そのため、それが堤防の役割を果たし、亘理町の被害が拡大せずに済んだそうです。その道路の海側と内陸側の被害状況にはかなりの差がありました。海に近付くにつれてだんだんと住宅や田んぼが荒れている様子が目に映ってきます。


生で見る津波の跡は、見るに耐えがたかった。見ているだけで心が沈み、きもち悪くなる。あの状況を、3月11日、14時26分突然迎えた住民たちはどういう心境だったのだろう?信じたくない、見たくない、触れたくない、忘れたい、忘れられない、忘れてはいけない、長く深く心の奥底の傷として残るのだろうか...。荒浜港(亘理町の漁港が盛んな港の地域)で見た、がれき集の山の高さは想像を絶していた。テレビでは映されないところ。海のすぐ近くの船、旅館、建物...。家の敷地に立っている赤、黄、緑の旗のシステム(以下に詳細を記載)はわかりやすさと同時に虚しさを感じる。住民がそれぞれ自分たちの家を壊すか、残すかを判断する。決めることの難しさは虚しすぎる。ぱっと見ただけでは、緑の旗は見当たらなかった。(当日の自分のノートより)


荒浜港地区に入ると正常な家があったであろう所に、色のついた旗がたてられていました。バスに同乗していた、町役場の方がそのシステムについて話して下さいました。
赤…家をすべて壊す
黄…母屋を残してそれ以外を壊す
緑…すべて残す
これは、亘理町独自で行っているもので、それぞれの家庭が自分たちで自分たちの家をどうするかを決めて旗をたてるそうです。

9時からイベントの準備で、トラックからドリンク、野菜、肉を出して各屋台の店舗に運び出したり、BBQ用のセットを組み立てたりしました。
いよいよ10時30分イベントがスタートしました。
イベント中、亘理町の人との会話の内容を少し紹介します。

・あるご家族の話
自宅に置いてあったお母さんの自転車のタイヤに、がびょうで空気を抜かれるいたずらがされていた。おばあちゃんは「こういう時期だからね」と笑って言っていた。
私は“こういう時期”にあってはならないことが起こると残酷さが増すし、悲しいなと思いました。

・おじさんの話
亘理の北の方は海が浅かったから波が低くて被害が大きくならずに済んだ。しかし荒浜港は深くて波は悲惨だった。テレビでは南相馬がよく取り上げられているが、亘理でも南の方は波が高く、被害もあったという。同じ町でも場所によってかなり波の高さが異なるらしい。また常磐自動車道は有料道路で、普段は赤字道路だったらしい。しかし、今回の震災から亘理町を守る役割を果たした。などと教えて下さった。


来場者には親子連れが多く、ステージや、温かい屋台の食べもの、BBQのお肉などをそれぞれが楽しんでいました。特に、マジックショーの時の子供の野次がすごく面白くて、好きでした。こどもが大人に本気で「せこい!」とか「全然すごくない!」とか言っている姿をすぐ近くで見ていて、子どもたちが楽しんでいるなということがわかりました。

会場から見る風景はとてものどかでした。4両の電車が1時間に2本くらいしか通らない線路。高い建物など無く、すごく広くて青い空。地面に広がる緑と、直線の道路。線路を挟んで西側には住宅があって、そののどかな風景は、地震を一つも感じさせないひとつの田舎の風景でした。ただ、2kmくらい東には仮設住宅が作られていて、その隣に故障車が何百台と並べられていました。

夕方には亘理を出て、深夜に東京駅前に到着。夜行バスは、しんどかったです。
今回の亘理のイベントでは、自分で思っていたより被災地の方々とあまり多く触れ合えなかったので、今度行く時は、もっと人と会話したいと思います。そしてもっと早くブログに書きます。



いま私は、学校の授業だったり、農園での勉強会だったりで、3.11の出来ごとを度々考える機会があります。だからそれを“過去のもの”とはもちろん思いません。でも、もうあの出来事を“過去のもの”と認識している人がいるとニュースで聞きました。私も例えば3年後、無意識に考えなくなっているかもしれません。学生時代にこの震災が起きたのだから、私がやらなきゃいけないことは、勉強することだと思います。たぶん。うまくまとまりませんが、そんな感じです。


もうすぐ夏がやってきます。去年みたいに暑い夏になるみたいですね。大学生活3回目の貴重な夏、ぼーっと通り過ぎないように、今年起きたこと、これからのこと、1個1個にちゃんと向き合って生活していきたいです。行きたいところも、会いたい人も、やりたいこともたくさんあるのだから。


粕谷友理江
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by gowest2008 | 2011-06-15 19:13
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