Go Westな日々


GoWest2008農とアートと贈与の旅から始まった私たちのGoWestな日々をつづる
by gowest2008

こころのたねとして白金 感想 もりた

今回、自分が聞き取りをしたのは、前回のこたねで会場となった白金商店街の四の橋市場にある「鶏肉専門店 鳥彦」で働く方たち。


前回は、亭主のくによしさんを対象にこたねを行った。
そのなかで、見えてきた白金という町。

こたねがなかったら出会ってなかったような人と出会った。
くによしさんを通して、鳥彦や白金の人々の生活が見えてきた。かつては、自分のなかでイメージしていた「お洒落な町」の異なる側面を、お話を聞くだけでなく、実際にお店でお手伝いすることによって感じてきた。

大学を決める際の理由の一つにあった「お洒落な町のお洒落な学校。」

前回、「お洒落な町」だけではない白金を体感した。

鳥彦でお仕事をお手伝いしていると、さまざまなことに発見、驚きがある。

とても古いお店が白金にあるということ。
鶏肉のみを扱っているということ。
常連のお客さんが来て、おしゃべりすること。
近所の子どもが挨拶だけしにやってくること。

地元では、チェーンのスーパーでほとんど買い物を済ましていた経験から、ほんの些細なことに驚きがある。

鳥彦にいると、人と人とのつながりを感じられる。
もっと鳥彦のことを知ってもらいたいと思った。
そうして今回もこたねをやりたいと思った。


前回から今回のこたねの聞き取りには、はっきりした区切りはないと思う。前回で出会ってから、学校の帰りにちょっとお店に寄るようになった。行くと、唐揚げとかを御裾わけしてくれる。日常の他愛もないおしゃべりをする。

そのおしゃべりの延長として今回のこたねはあった。
正直なところ、改めてこたねをやるというのには少し抵抗があった。
やはり、おしゃべりを基調とする取材でも、取材は取材。ある程度、目的を見つけてそれに沿ったお話を聞くことにより、その方の発言に制限がかかってきてしまうのではないかと思っていたのだ。
でも、その一方で鳥彦を多くの人に知ってもらいたいという思いはあった。

また、改めてこたねをやりたいと言ったところ、「なぜ、そんなことをするのか?それをやることの意味がいまいちわからない。」と、くによしさんがおっしゃった。前回の、こたねで感じたことや思いを話し、引き続きこたねを行うことができた。

今回は、くによしさんと息子のこうじさんとお話をする機会が多く、生まれも育ちも白金のこうじさんのお話から町のことや鳥彦が想像される。

町が変化してきたなかで、親子のそれぞれの鳥彦に対する思いが印象的だった。

それぞれの思いが、合わさることもあれば合わさらないこともある。でも、それでも鳥彦は白金の町で動いている。一概に、「昔ながらがいい。」とは言えない。でも、そういう葛藤があるなかで人は生きていかないといけない。そういうことが、これから人が生きていくうえで大切なんじゃないかと思って、詩を作った。

市井のなかのいろいろな人を見ることは大切だ。けれど、一軒の鶏肉屋を見るだけでも考え方が違うなぁと思った。そういった、ひとりひとりを理解しようとするきっかけが、こたねなのかなぁと思った。

また、これまで時間がないなかでこたねをやってきて、その場でしか表現できない言葉を緊張しながら紡いできたことは確か。
しかし、今回はゆっくり時間をかけて詩を作ったからこそ、言葉を選ぶときの緊張感はあったのかとも思う。


言葉は時として武器にもなる。
一つの言葉をとってみても、傷つく人も喜ぶ人もいる。
けれど、傷つけると恐れ言葉を発しないことには何も始まらない。

一つ一つの言葉を丁寧に扱うこと。
そんなことを、こたねは教えてくれる気がする。

もりたゆうき
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by gowest2008 | 2010-07-07 16:56
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