Go Westな日々


GoWest2008農とアートと贈与の旅から始まった私たちのGoWestな日々をつづる
by gowest2008

こころのたねとして白金


特別セッション  日 時:2010年6月27日(日)9:30-11:30  
会 場:明治学院大学白金キャンパス ぱれっとゾーン白金 アートホール
 
            
記憶と社会をつなぐアートプロジェクト
「こころのたねとして 白金」

【語 り 手・コーディネーター】

こころのたねとして 白金実行委員会


・トークセッション
家成俊勝(dot architects)
浅川達人(明治学院大学社会学部社会学科教授)
猪瀬浩平(明治学院大学教養教育センター)
and more


【スケジュール】
9:00 受付
9:30 発表
11:30 終了
特別セッション



     

Ⅰ 白金という場所をめぐって

1.はじめに

 白金のまちは、東京都港区に位置する。「白金」のイメージとは何か、と尋ねると「シロガネーゼ」、「高級住宅地」、「セレブ」という返答がほとんどを占める。しかし、それらの言葉が表現するのは再開発やマンションブームにより出来た「白金」の一部分にすぎない。高級マンションや高層ビルが建ち並ぶ通りを少し奥に入ると、商店会や町工場など昔から愛されてきた下町人情が残る「白金」が現れる。

 そのような、さまざまな顔を持つ白金の町で暮らす人、働く人に若者が聞き取りを行いながら、まちの記憶やまちと人とのつながりをたどり、それを詩にして物語っていく。
白金の記憶をたどっていく。自分とは一見無関係な、白金に暮らすヒト、白金にあるモノ、白金で起こるコトの中に宿る記憶をたどってみた時、何が見えてくるのだろうか?

2.地図に名前のないまち:白金志田町・三光町
 白金志田町とは、今はもうその名称は地図になく、現在の白金1丁目と高輪1丁目あたりを指す。同じように、失われたまちとして白金三光町がある。かつて志田町・三光町を含む白金高輪エリアは京浜工業地帯として発展、そのなかで町工場が多数生まれた。1964年の東京オリンピック開催に伴い、放射1号線が開通し町内は東西に分断。そしてバブル経済により再開発やマンションブームが起き、工場の多くはまちの外に移転した。周辺にマンション建設が続き、新しい住民、新しい事務所、新しい店舗が増えてきている。

3.白金志田町倶楽部
 白金志田町倶楽部は「白金高輪エリアに居住、勤務、もしくは区域外にいても、この地域を愛し、もしくはこの趣旨に賛同する」20歳代から50歳代のメンバーからなる地域の交流と活性化を目的とした非営利の任意団体。地元・近隣の7つの町会、3つの商店会のメンバー、地域外のメンバーが参加している。工場主、商店主、会社、学者、デザイナー、音楽家、歌舞伎役者、アーティストなど異業種の人材約140名(2009.4.1現在)で構成されている。
(港区社会福祉協議会登録ボランティア団体)
HP (http://www.ifaps.org/kai.html)

  
4.自治なるものをめぐる旅「GO WEST」とは
 明治学院大学の教養教育科目群にあたる科目である「ボランティア学特別研究101」、「ボランティア学特別研究201」、「ボランティア実習101」、「リサーチ&プレゼンテーション1B」(明治学院大学共通科目「ボランティア学」担当教員猪瀬浩平担当)の一連科目を媒介として生まれた人間の群れを指す。約1年半をかけてのプログラムであるが、単位習得に関わらず後も学生は様々な場面で出会った人や地域との関係を切らすことなく関わり続けている。
 この一連科目の一つである「ボランティア実習101」において、2009年8月には、埼玉県見沼田んぼ福祉農園、岐阜県郡上市八幡町、大阪市西成区釜ヶ崎を訪れた。次の目的地に向けて西に向かって進んでいくことから「GO WEST」と名づけられた。
 それぞれの場所に潜む「自治」を巡り、その土地で生きる人と対話し、関係性を築いていく。


Ⅱ こころのたねとして

1.「こころのたねとして」とは
 大阪を拠点に活動するアートNPO「こえとことばとこころの部屋」が考案したアートプロジェクト。地域に生きる人の、その人生を聴き取り、言葉や声や、身振りとして現前させ、そこに立ち会った人びとが、共にその土地との絆を結びなおす試み。

2. GO WESTと「こころのたねとして」
 これまでに私たちは二度「こころのたねとして」(通称、こたね)に取り組んできた。一度目は2009年夏、大阪釜ヶ崎の「カマン!メディアセンター」(通称かまめ)にて発表を行った。その年に行われた、ボランティア実習を通して出会った人とのおしゃべりの中で語られたその人の人生を、詩という形で表現し、「こころのたね」として他者に届けていった。こたね発表時は、聞き取られた人やその知り合いの人々だけでなく、多くの通りすがりの人々が、かまめの前に立ち止まり、読み上げられる詩に耳を傾けていた。

 私たちはこたねの発表を通じて、そのまちに生きてきた人々、今生きている人の様々な<顔>と出会った。出会った<顔>は詩として表現されることで、その場にいた人々と共有されていった。
二度目は、白金商店会内の四ノ橋市場にて行われた。この「こころのたねとして 白金高輪2010」は、明治学院大学の10人の学生が白金高輪のまちとゆかりのある人と出会い、共に時間を過ごし、その人と白金高輪のまちとの絆の表現を試みた。そして、様々なモノガタリが四ノ橋市場で生まれた。聞き取りを行う過程で、今まで通り過ぎているだけだった白金の町の人々の、一人ひとりの<顔>がしっかりと見えてくるようになった。

 今回は明治学院大学の白金キャンパスで、三度目の「こころのたねとして」を実施する。全国から訪れた来場者の中、白金の町と人々の物語を詩として朗読することで、新たな「こころのたね」が芽吹くことを願う。



*取材中のじゅんいちさんを撮影するきくちゃん



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by gowest2008 | 2010-06-24 16:36
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